見どころ
体操の見どころ
体操競技は、FIG(国際体操連盟)が制定する採点規則に基づいて、技の難易度・美しさ・雄大さ・安定性などの観点で複数の審判員が採点し、順位を競う競技です。
大会によっても異なりますが、全ての予選を兼ねる団体総合予選、団体総合決勝、個人総合、種目別決勝があり、男子6種目(ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒)、女子4種目(跳馬・段違い平行棒・平均台・ゆか)で行われます。
得点は、D得点(技の難度や構成の得点)とE得点(10点満点から減点するできばえの点数)を加算したものです。
D得点の難度には、その選手の最も難易度の高い9技と最終技の難度を算出したものです。それは、A難度(+0.1)、B難度(+0.2)と0.1づつ加算され、G難度(+0.7)まであります。跳馬は、跳び方で満点が設定してあります。
E得点では、小減点(-0.1)、中減点(-0.3)、大減点(-0.5)および落下や転倒(-1.0)となり、演技の構成や女子の芸術性なども減点対象になります。
また、ライン減点(ゆか・跳馬)やタイム減点(ゆか・平均台)などのペナルティーは、最後に減点され、決定点となります。
ですから、選手自信の能力に合わない高難度の技を実施しても、体操競技の本質である美しさや雄大さが伴わないと減点され、高得点を得られなくなります。
<プロテクターとは>
「プロテクト」という英単語の意味が「保護する」です。ですから 「プロテクター」は、「保護するもの」という意味で、手の平につけて「手の平を保護するもの」で、動物の皮でつくられています。
しかし、選手の練習回数が多くなり、手の平の皮が何度もむけ、「たこ」ができています。
また、プロテクターにしん芯をつけることで、鉄棒やだんちが段違い平行棒での「放し技」という両手を一端放してまた持つという技で、芯に引っかけて持ちやすくしていることもあります。
この芯の大きさは、選手によってちがいます。すべ全て自分用に工夫してあり、大きさもいろりろあります。
新体操の見どころ
手具には、フープ・ボール・クラブ・リボンがあります。
選手の徒手能力の高さを競うだけでなく、種具と身体が一体化した洗練された美しい動きが要求されます。
華麗でダイナミックな演技と、伴奏音楽に溶け込んだ芸術性の高い演技が女子新体操の魅力です。
<団体競技>
手具交換、多彩なフォーメーション、選手同士の協力による息の合った連携等が必要です。
<個人競技>
手具の巧みな操作と手具の特性を生かした演技、高いレベルの徒手要素(ジャンプ・バランス・ローテーション)が必要となります。
トランポリンの見どころ
<観戦の魅力>
その1 大技の連発
10回連続で技を行い、これをひとつの演技とします。
空中で繰り出される、宙返りやひねりの数々は、圧巻です!
その2 美しさ
トランポリンの採点ルールのひとつに、美しさの項目があります。
頭から足先まで意識された姿勢や、宙返り中にパッと身体を伸ばす、まるで花火のような姿勢の変化に注目してみてください。
その3 空中姿勢
宙返りの空中姿勢には、タック(抱え型)とパイク(屈伸型)、レイアウト(伸身型)の3種類があります。
タックは素早い回転、パイクはダイナミックな姿勢変換、レイアウトは優雅で大きな動きが特徴です。
<観戦のポイント>
その1 ”中心”で跳ぶ
トランポリンは中心から外れるほど減点されていきます。
そのほかにも、トランポリンから受ける弾性力が弱くなります。
また、恐怖心から思い切りのいい踏み切りが難しくなります。
つまり、中心から外れ、端にずれるほど、高さや美しさにも影響が出るため、トランポリンの中心で跳ぶことは高得点を出すためには、とても重要なことです。
その2 失敗は許されない
演技中に失敗しても、やり直しはできず、大減点となります。また、決勝は予選の点数が持ち越されません。
優勝するためには、予選と決勝で計3回の演技を成功させること。
つまり3回の一発勝負に勝つ必要があります。そんな緊張感の中で行われる演技を、ハラハラしながら応援するのも楽しさのひとつです。
その3 第1自由演技と第2・決勝自由演技
予選の第1自由演技は、美しさを主に採点します。そのため、高くゆったりとした演技が行われます。
一方、予選の第2自由演技と決勝の自由演技は、美しさと難しさの両方を採点します。
そのため、ダイナミックな演技が行われます。